2025年の秋ドラマは、豪華キャストと予測不能なストーリー展開で視聴者を魅了しています。
個人的なお気に入りになりますが、10月から放送が始まった秋ドラマの中で、「続きを見たいドラマ」を8作品ご紹介いたします。
各作品の魅力や見どころを、放送日ごとに解説していきますので、ドラマ選びの参考にしてください。
秋ドラマ(月曜日)
(月曜日)放送のドラマについては、完全に個人的な意見ですが、今回紹介したい「続きが見たいドラマ8選」の中には、紹介できる作品がありませんでした。
秋ドラマ(火曜日)
火曜日の夜は、テレビ朝日とTBSの2つのドラマが楽しめました。野木亜紀子さん脚本で大泉洋さん主演の作品と、恋愛と料理をテーマにしたハートフルコメディに注目しました。
ちょっとだけエスパー
あらすじ
会社をクビになり、妻から離婚され、貯金も底をついたどん底サラリーマン・文太が、とある会社で「ちょっとだけエスパー」になるという仕事を受けます。
「ちょっとだけ能力を持つ人」が「ちょっとだけお手伝い」をすることで他人の人生を良い方向に向かわせるお手伝いをする仕事をして「世界を救う」というミッションに巻き込まれていくお話です。
感想
脚本家・野木亜紀子さんならではのコミカルかつ心温まる展開のSFラブロマンス・ヒューマンドラマ作品です。「世界を救う」という大きな目的と、コミカルな日常、少し不思議な能力が絶妙に融合しています。
「ちょっとだけ」読心術的な能力を持つ主人公に共感しやすく、視聴者に近い感覚で異世界感が描かれています。
笑ってしまいそうなセリフをムズカシイ顔したまま話せる岡田将生さんやお久しぶりの宮崎あおいさんが素敵です。
毎週1話ごとに新たな伏線や展開が広がり、新キャラや豪華キャストの掛け合い・演技力など、脚本の温かい会話劇の魅力が満載のドラマです。
【基本情報】
・テレビ朝日系 : 毎週火曜 21:00~21:54
・主要キャスト:大泉洋(主演/文太役)、宮﨑あおい(妻・四季役)、北村匠海 ほか
・脚本:野木亜紀子(オリジナル)
・監督:村尾嘉昭/山内大典
じゃあ、あんたが作ってみろよ
あらすじ
プロポーズ直後に別れてしまった元恋人同士の山岸鮎美と海老原勝男が、料理を通して関係性を見つめ直していく再生ドラマです。
恋人ファーストな女性と亭主関白思考な男性という正反対の価値観を持つ2人が、価値観の衝突や再発見を料理を作るという行為を通して、人と人として自分を認め合うまでの心の成長をユーモラスかつ温かく描いた再生ロマンスコメディとなっています。
感想
現代の恋愛観や男女の役割分担について考えさせられる作品です。問題児は勝男だけかと思いきや鮎美の方にも課題が結構ありそうです。
2人とも友達には恵まれているので、それが救いにも助けにもなっていて見ている方としてはひと安心です。
2人の関係性がどのように変化していくのか、最終的にはよりを戻すのかという考察で盛り上がっているようですが、何より夏帆さんは可愛いし、竹内涼真さんは当たり役のような気がするほど勝男が似合っています。
【基本情報】
・ TBS系 : 毎週火曜日 22:00〜23:00
・主要キャスト : 山岸鮎美(夏帆)、海老原勝男(竹内涼真)
・脚本 : 安藤奎
・原作 : 谷口菜津子
・演出 : 伊東祥宏、福田亮介、尾本克宏
秋ドラマ(水曜日)
サスペンスとヒューマンドラマが融合した作品で、謎解きの部分がいつまでも残っているので続きが気になってついつい見てしまうドラマです。
ESCAPE それは誘拐のはずだった
あらすじ
このドラマは、大企業の社長令嬢・八神結以が誘拐されるところから始まります。計画が失敗に終わり、実行犯の林田大介は人質だった八神結衣に懇願されて「逃避行」をともに始めます。
人質と誘拐犯という関係が逆転し、敵か味方か分からない逃亡劇へと発展して行きます。結以がなぜ逃げることを選んだのか、何から逃げようとしているのか、という「秘密」が提示されているので、先が気になる仕掛けに
のって楽しめます。
感想
このドラマは「誘拐」というシリアスなテーマを出発点に、すぐに『逃げる側/追う側』の境界が曖昧になる展開で、スピード感があり、「先がどうなるか分からない」という引きが強いヒューマンサスペンスドラマです。
毎回、この後どうするの?と見ていて心配になる展開が続きます。
まだまだ隠していることがありそうな人質だった八神結衣と、(ドラマ見ていたはずだけど、クイズ番組だったっけ?と思いたくなるほどリンダがハマっている)誘拐犯の林田大介の2人を中心に物語は進んでいきます。
もうお話が続かないよね『?』というところで、頼りになる志田未来さんが登場してくれて、なんとかお話は続くのだろうと思いきや、またまた『?』に逆戻り。なので来週もきっと見ると思います。
小宮山刑事、カッコいいですよね。リンダもこの後カッコ良くなるといいですね。
【基本情報】
・日本テレビ系 : 毎週水曜 22:00~23:00
・主要キャスト:八神結以役 桜田ひより、林田大介(リンダ)役 佐野勇斗(M!LK)
・脚本:ひかわかよ
・演出:小室直子、長沼誠
秋ドラマ(木曜日)
テレビ東京系深夜枠「木ドラ24」は大人のラブストーリーで、繊細な社会問題を描く作品になります。
できても できなくても
あらすじ
主人公・桃生翠(宇垣美里)は32歳、ブライダルチェックで不妊症が判明し、7年間付き合った恋人に婚約を破棄されてしまいます。
この噂が会社内で広まりついには退職に追い込まれてしまいます。人生のどん底で年下の建築士・月留真央と偶然出会い自分にとっての本当の幸せを見つけるためにもがき奮闘する大人のラブストーリーです。
苦しみや傷を抱えた女性が他者の支えを得て少しずつ自分を認め、人生の新たな一歩を踏み出す等身大の姿を描きます。
宇垣美里さんが連続ドラマ初主演を務め、山中柔太朗さんの柔らかな存在感が作品の魅力を引き立てています。
感想
繊細なテーマを丁寧に描いている温かく優しいラブストーリーです。初回はホントーにモラハラが酷い展開のドラマだったので、主人公が気の毒すぎて夜中に一人で怒っていました。
人生や恋愛のリアルな悩みを描く点で共感しやすく、考えさせられるという印象を受ける人が多いドラマだと思います。
タイトルの「できても、できなくても」が示す通り、『できる/できない』をめぐる心の揺れ動きが軸になります。主人公の今後の選択と成長を待ちたいドラマです。
【基本情報】
・テレビ東京系: 毎週木曜日 24:30~25:00
・主要キャスト : 桃生翠(宇垣美里)、月留真央(山中柔太朗、 M!LK)
・脚本:加藤綾子/松下沙彩/中西秋
・監督:高橋名月/富田未来
・原作 : 朝日奈ミカ「できても、できなくても」(シーモアコミックス)
秋ドラマ(金曜日)
2025年秋ドラマ「フェイクマミー」は、TBS系金曜ドラマとして放送される、「母親のなりすまし」をテーマにしたファミリークライム・エンターテインメントなります。
フェイクマミー
あらすじ
物語の主人公・花村薫(波瑠)は東大卒の元エリート社員。多様性施策の流れで会社を辞め再就職に苦戦中に、面接先のベンチャー企業「RAINBOWLAB」で社長の日高茉海恵(川栄李奈)と出会います。
茉海恵は薫の頭脳を高く評価し、娘のいろはの「小学校受験サポート&母親のなりすまし」の仕事を持ちかけます。
薫は戸惑いながらも契約することになり、母親業の疑似アウトソーシングから学校や社会、家族にまつわる様々なトラブルに巻き込まれていきます。
正反対の人生を歩むふたりが、子どもの未来のために奔走し、「本物の母親」とは何かを問い直す物語です。
現代の家庭や教育・仕事、女性の生き方のリアルな悩みと、「なりすましの契約」のために起こるトラブルだらけの展開が繰り広げられるドラマです。
感想
薫も茉海恵も秘密があるのに迂闊すぎるのでは?と心配しながら見ていたら、案の定すぐに担任の先生にバレてしまいます。
心配ばかりしている副社長がちょっと気の毒になる展開ばかりが繰り広げられます。それにしても元カレ、気持ち悪すぎです。ホントにちょっと怖い!
コメディとサスペンスがミックスされた作品です。母親業のアウトソーシングという設定に興味を引かれます。最終的に娘のいろはの幸せとは何かということについて、母親としての役割を考えさせられるドラマです。
【基本情報】
・放送枠 : TBSテレビ系 毎週金曜日(22:00-22:54)
・主要キャスト : 花村薫(波瑠)、日高茉海恵(川栄李奈)、日高いろは(池村碧彩)
黒木竜馬(向井康二)、佐々木智也(中村蒼)
・脚本・企画 : TBS NEXT WRITERS CHALLENGE大賞受賞作 園村 三、木村涼子
・ドラマ原案協力 ・ 脚本協力 : 麻林 由
・演出:ジョンウンヒ、嶋田 広野、宮崎 萌加
秋ドラマ(土曜日)
土曜日の夜は、日本テレビの本格ミステリーとテレビ朝日のホームドラマという対照的な2作品が楽しめました。
秋ドラマ「良いこと 悪いこと」は、日本テレビ系「土曜ドラマ」枠で放送が始まったノンストップ考察ミステリードラマなります。
「パパと親父のウチご飯」は、テレビ朝日の「オシドラサタデー」枠でスタートしたハートフルなホームドラマです。
良いこと 悪いこと
あらすじ
主演は間宮祥太朗と新木優子で、同窓会で集まった小学校の同級生の不審死をきっかけに、過去のいじめや秘密が次々と明らかになっていくストーリーが描かれています。
小学校の同窓会でタイムカプセルから出てきた卒業アルバムに写る6人の顔が塗りつぶされていたことから物語が動き出します。
高木将(キング)と猿橋園子(どの子)という過去に深く関わりあった2人が手を組み、同級生の不審死の真相と謎に迫る予測不能なノンストップ考察ミステリーです。
感想
初回の序盤から衝撃的な展開があり、「誰が狙われる?」「次に何が起きる?」と興味を引く展開です。
タイトル通り「良いこと悪いこと」という対比がテーマになっています。「子供のしたことだから」といっても「どの子」(猿橋園子)へのいじめはかなり酷いもので、「キング」は本当に酷いリーダーです。
よく言われていることですが、いじめた側の人間には、たいしたことのない思い出でも、いじめられた側の人間には、決して忘れることの出来ない苦しい過去で、思い出すたびに辛い思いをするものだそうです。
「良いこと 悪いこと」は、単なるミステリーではなく、心の痛みやいじめの記憶を描くドラマです。特に猿橋園子(どの子)の視点から、怒りや復讐ではなく、赦しや再生の過程を描いています。
SNSでは犯人予想や伏線考察で盛り上がっています。「どの子」以外にも酷いめにあった子がいたのかな?さっぱり検討のつかない私の考察はこの程度です。
主題歌の「アゲハ蝶」(ポルノグラフティー)がお話のイメージを盛り上げます。
【基本情報】
・放送枠 : 日本テレビ系 毎週土曜 21:00~21:54
・主要キャスト: 高木将/キング(間宮祥太朗)、 猿橋園子/どの子(新木優子)
・脚本 : ガクカワサキ
・演出 : 狩山俊輔、滝本謙吾、長野晋也
パパと親父のウチご飯
あらすじ
突然元カノから娘・愛梨を預けられる接骨院経営の千石哲(松島聡/timelesz)と、離婚して息子・清一郎を引き取ることになった漫画編集者の晴海昌弘(白洲迅)が子育てや仕事で助け合うため、ルームシェアを決断します。
父ふたり、子どもふたりの少し変わっているけど温かな日常生活を始めます。
毎話「ウチご飯」を囲みながら、家族とは何か、自分たちが父親としてどうあるべきかを考え、時につまずきながらも少しずつ成長していく父としての姿が描かれています。
松島聡さんが地上波連続ドラマ初主演を務め、白洲迅さんとのダブル主演で温かい物語を紡いでいます。
感想
この作品は「新しい家族の形」「父と子の絆」「料理がつなぐ心」をテーマに、日常の細やかな悩みや喜びを優しく描いています。
俳優陣のリアルな子育ての演技と、おいしそうなメニューが話題となっています。(えっ?誰?)最初に見たときに俳優さんが誰だかわかりませんでした。
急いでキャストを確認して驚きました。松島聡さんは演技が上手なんですね。私は元ヤンの方は知りませんが、いかにもな感じで歩き方から仕草までアイドルとは別人になっていて驚きました。
2人の子役の子達も可愛くてお芝居上手です。誰も死なないし、多分ロマンスも生まれませんが、いかにも「こうゆうことって、あったよね。」と、子育て中の人も子育てが終わった人にも覚えのあるような懐かしいお話が続きます。
このまま子育てに奮闘する二人のシングルファーザーの成長を見守りたくなるドラマです。
【基本情報】
・放送枠 : テレビ朝日系 毎週土曜 23:00〜23:30
・主要キャスト : 千石哲(松島聡 / timelesz)、晴海昌弘(白洲迅 )
愛梨(棚橋乃望)清一郎(櫻)
檀ゆかり(蓮佛美沙子 / 料理教室の先生として2人をサポート)
阿久津竜也( 猪俣周杜(timelesz)/ 接骨院アルバイト)
・原作 : パパと親父のウチご飯(豊田悠著)
・脚本. : 嶋田うれ葉、山西竜矢
・監督 : 佐藤快磨、樹下直美
秋ドラマ(日曜日)
2025年秋ドラマは、TBS日曜劇場枠で放送スタートした競馬界と家族の絆を描く壮大なヒューマンドラマが楽しめます。早見和真原作の小説がベースとなっています。
ザ・ロイヤルファミリー
あらすじ
物語は、人生に挫折した税理士・栗須栄治が、競走馬のオーナーの山王耕造と出会ったことから始まります。
山王は派遣会社社長で、競馬の世界に情熱を注ぐ人物で栗須は転職後、その人間力と夢に魅せられ、社長秘書として山王とともに競馬界で数々の奇跡を起こしていきます。
ドラマの中ではダービーや有馬記念など競馬の名レースが描かれ、家族や仲間との絆、隠し子騒動など複雑な人間関係も絡みます。競馬を通じて夢を追い続ける大人たちの情熱、再生、友情、そして家族愛が壮大なスケールで描かれます。
感想
このドラマは、規模・キャスト・原作ともに重厚で、「見応え」のあるドラマです。競馬の壮大な舞台でリアルな人間ドラマが展開される点が大きな魅力です。
snsでは、「映像がきれい。」「競馬という普段あまりドラマで描かれない世界を知れて面白い。」といった声が見られます。
それぞれ「山王耕造 × 椎名善弘 」「山王優太郎 × 中条耕一」「ノザキファーム × 大規模ファーム」「佐木隆二郎 × 二世ジョッキーの松井」「ロイヤルホープ × ヴァルシャーレ」という対照的な両者が、実力は血筋を上回るかという命題を提示しています。
「情熱 × データ管理重視」で勝負に必要とされるのはどちらなのでしょうか。競馬の実際のレースや現場がリアルに描かれていて映像に迫力が加わります。
目黒蓮さんの役が「物語の鍵を握る重要な人物」とされていて、正体についてSNS上ではさまざまな意見が飛び交っていました。
当たった方はいらっしゃるのでしょうか?(そっかー!隠し子かー!なんでその可能性を思いつかなかったんだろう。)と悔しがっているのは私だけではないと思いたいです。
【基本情報】
・放送枠 : TBSテレビ系 毎週日曜 21:00~21:54
・主要キャスト:栗須栄治(妻夫木聡)山王耕造(佐藤浩市)中条耕一(目黒蓮 )
野崎加奈子(松本若菜)山王優太郎(小泉孝太郎)佐木隆二郎(高杉真宙)
椎名義弘(沢村一樹)
・原作 : ザ・ロイヤルファミリー(早見和真著)
・脚本 : 喜安浩平
・演出 : 塚原あゆ子、松田礼人、府川亮介
まとめ
この秋、一番心に残ったドラマはどれでしたか?どの作品も個性が際立ち、放送を重ねるごとに話題を呼びました。
今回ピックアップした8作品は、「この物語の続きが見たい」と感じたものばかりです。あなたの推しドラマもこの中にあったでしょうか。
演技・脚本・演出が一体となって生まれた作品は、もう一度見返して楽しみたいですね。次の季節もまた、心に残る物語に出会えることを信じて、新たなドラマの幕開けを楽しみに待ちたいと思います。
